中学数学の勉強法

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目次

中学数学の勉強法
@ 中学校での数学の授業について行くのが、つらいと思っているレベル。
A 中学校の数学の授業には何とかついて行っているが、数学が面白いとか、得意とは言えないレベル。
B 数学は得意で、面白く、どんどん問題も解いて行けるレベル。
その他の事項
@ 中学数学と公式の勉強法について
A 解法の丸暗記は良くない。
B 試験前の一夜づけ、良くない。
C ゲームと勉強
D 「e-ラーニング」と「教育ソフト」について 
E 「ノートにまとめる」ついて。
F プリント問題などについて。
G 参考書、問題集の選び方。
最後に


中学数学の勉強法

中学数学の勉強法について、一般的に述べることは難しいことです。そこで、クラス分けして、数学が分かっている程度に応じて、勉強法を書いてみます。

中学数学の勉強で、数学が分かっている程度を、次の3つのクラスに分けます。

@ 中学校での数学の授業について行くのが、つらいと思っているレベル。クラス1

A 中学校の数学の授業には何とかついて行っているが、数学が面白いとか、得意とは言えないレベル。クラス2

B 数学は得意で、面白く、どんどん問題も解いて行けるレベル。クラス3


先ず、数学(中学数学)は基礎・基本が重要ですが、このことは皆さんもよく知っていることでしょう。

中学数学の勉強を進める過程で、各単元の学習、および、そのいろんな問題を解く能力を付けて行く段階を、

(1) 各単元の基礎・基本事項を学び、その例題などによってその使い方を学ぶ第1段階

(2) 単元ごとの基礎・基本を理解したうえで、基本的な練習問題を解いて行ける第2段階

(3) 過去の積みあがった、各単元の基礎・基本を総合的に理解して、それらが混じって出来ている練習問題を解ける第3段階

(4) 第3段階の上に、複雑な難問と言われる問題を解く力を持つ第4段階

に分けられると思います。

当然、(1)第1段階の基礎、基本事項を学び、理解していないと、第3段階や第4段階のように、問題をスイスイと解いてゆける段階には達しません。

これらを基に、具体的に、中学数学の勉強法を説明してみます。

@ クラス1(中学校の授業について行くのが困難)の勉強法

数学が分からなくて、何とかしようと勉強はしているが、どうもうまく行かない」と言う生徒の皆さんへ。

勉強法について書かれた物を見てみると、「基礎・基本を勉強しなさい」とか、「考えなさい。暗記はやめましょう」とか、「計算練習をたくさんやりなさい」とか、「ノートにしっかりまとめなさい」とかいろいろ言われています。

それぞれは、正しいのでしょう。しかし「どのようにして基礎の勉強をするのか?」、「考えるとは何を考えるのか?」、「暗記せずにどうやって勉強するのか?」、「どの様にノートにまとめるのか?」など、大事な具体的なことが書いてありません。

この勉強法の解説では、具体的に説明してみます。ちょっと長くなりますが、最後まで読んでください。

基礎・基本の勉強法について。

このクラスでは、当然、先に述べた、勉強の第1段階を中心に勉強を進めるべきです。すなわち、「各単元の基礎・基本事項を学び、その例題などによってその使い方を学ぶ勉強です。」

教科書を中心に勉強してください。教科書だけでかまいません。教科書にあることが理解できたら、問題ありません。すぐにクラス1を脱します。

具体的に、やさしい例、中1の最初に学ぶ「正の数・負の数」を基に、詳しく述べます。(他の単元でも、同じ考え方で勉強してください。)

数学の各単元は先ず、「導入(何を学ぶかの概要)」、および、「約束ごと、あるいは、決まり」(定義など)から入ります。

約束ごと」とは、たとえば「正の数・負の数」では、
ゼロより小さい数を負の数と言います。」「ゼロより大きい数を正の数と言います」
「負の数には、負の符号(マイナス記号)をつけて表します。」
ゼロを基準に右に正の数、左に負の数を目盛った直線を数直線と言います。」
整数とは・・・」、「自然数とは・・・・」,「絶対値とは・・・」などのように、最初に使う言葉(用語)などの意味を決めておくことです。

約束ごと」(定義など)はそのように決めるのですから、それに従いましょう。このような決められた用語などは、その意味する事を理解して、覚えましょう。その理解を助けるために、教科書では、いろんな例をあげて、説明しています。

次に、用語などの使い方や性質計算のやり方、たとえば、「正の数・負の数の加法・減法」などが説明されます。(加法はたし算、減法は引き算のことです。)

たとえば、    7−9=7+(−9)=−(9−7)=−2

と言う計算について見てみます。

最初の      7−9=7+(−9)

は、「減法(引き算)を加法(たし算)に直す」と言う項目で説明があります。この項目を例題などを参考に、教科書の説明に、当てはめて見てください。
もし、理解できなければ、さらに前に戻って、9を引くと言うことは、−9を加えることですと言う説明がありますので、これも読んでみてください。

このように、「計算の一つ一つのやり方、操作、手順」について教科書に説明がありますから、分からなくなるたびにそこへ戻って、何度も教科書を読み直し、分かるまで、同様な問題を繰り返して、練習してください。暗記するのではなく、理解してください。

次の計算     7+(−9)=−(9−7)

も、「異符号の2数の和」と言う項目に、説明があります。
その計算は「2数の絶対値の差に、絶対値が大きい方の符号をつける」と有ります。
ここも、「絶対値とは・・・・」と言う説明があるとこまで戻って考えてみてください。
(絶対値が大きいほうは9ですから、これから7を引いて結果は2です。そこで、9の符号のマイナスを付けて、答えは −2 となります。)

すなわち、        −(9−7)=−2

教科書では、具体的に、いくつかの例をあげて、このような計算の説明がされています。それらの例や説明に、今のように、一つ一つの計算(式の操作や変形)を当てはめて、納得いくまで、理解できるまで、読み直し、計算を試みることです。また、用語などの説明も何回も読み直してください。

次に、         7−(-2)=7+2=9

と言う計算も、より前に、「負の数を引く」 と言う項目で説明があります。分からなければ、同じ様に、教科書の説明を完全に理解できるまで、戻って勉強してください。いくつもの例を見て、納得行くまで繰り返し、教科書を読む必要があります。

このように、教科書の基本・基礎まで戻って、その計算のやり方を、他の人にも説明が出来るまで理解することが重要なのです。単に計算の手順ややり方を覚えているだけで、計算の手順を「なぜそうするのか」説明できなければ不十分です。この点は、あとで説明するクラス2の人も同様に考えてください。

これらは、「正の数・負の数」に限りません。他の単元でも同様におこなってください。

以上は、具体的な例をあげて、教科書の使い方用語の理解の仕方理解できない計算などの調べ方を書きました。

何度も言いますが、ちょっとでも分からなければ、教科書で、その分からない箇所に戻って、説明を読み、例題を見て、その練習問題をやる事が必要です。その、戻った箇所でも、分からないところがあれば、さらに、前に戻って、そこも分かるまで調べることが必要です。

最初は、大変ですが、根気よく、戻っては調べる事を繰り返していけば、必ず分かってきます。そのうち、戻る回数も少なくなってきます。

次に、正の数、負の数の計算は、普通の整数では出来るけど、次のような分数では出来なかった場合です。

        

この場合は、「算数」に戻って、分数の計算をやり直す必要があります。「通分」など、分数の計算に戻って同じように、例題、練習問題を徹底して行い、分数の計算は完全に征服しておく必要があります。今後、分数の計算は何度も出てきます。

以上、正の数・負の数を例に、授業について行くのがつらいレベルの勉強のやり方基礎基本をどのように勉強するかを説明しました。

もっと先の単元でも、2年、3年になってからでも、大変ですが、教科書(教科書だけで良い)を使って、分からないとこに戻って、丁寧に、分かるまで、勉強するしかありません。

数学は、基礎の積み重ねです。魔法の勉強法や、秘密の勉強法などありません。一つ一つ、こつこつと、あなた自身が、基礎の部分を理解して(分かって)ゆくことが必要です。

補足:

数学的表現、用語の使い方も基礎・基本の重要な一部です。「先ず、数学の文章を読んで分からなければなりません。

7−9=−2 の計算を、わざわざ面倒なやり方で説明してきましたが、途中の教科書の中の説明文そのものにも、重要な基礎になる事項が含まれているのです。

たとえば、「絶対値」と言う用語はもちろんですが、「2数の絶対値の差に、絶対値の大きい方の符号をつける」と言う表現は、分かりにくい表現ですが、今後の中学数学の勉強や、問題の中で、似たような表現がよく使われます。分かるようになるには、何回も読んで、一語一語丁寧に文章を追いかけ、例と見比べて、理解して行かねばなりません。

教科書の中を、一言一句逃さないように読み、それを十分理解して、更に、そのような数学的な表現に完全になれておくことは、基礎の重要な一部分です。単に計算が出来ればよいと言うことではありません。

他にも、「減法を加法に直す」とか、「負の数を引く」などの意味も、教科書を読んで、十分にそれらを理解しておく事も重要です。他の単元でも同じです。

A クラス2の勉強方
    (授業に、何とかついていっているが、面白くなく、得意科目でもない。)

単なる、数学の勉強の好き、嫌いの問題であれば、何とか数学を好きになってもらうしかありませんが、一方、どこか、基礎で、不完全な部分があって、それが影響しているのかも知れません。
たとえば、「計算方法や手順、あるいは、「公式」の丸暗記」などで、本当の基礎の理解が足りていない可能性があります。

丸暗記だけの部分があれば、教科書で、そこに戻って、なぜそのような計算を行うのか、もう一度、基礎・基本を理解するよう勉強し直す必要があります。計算の手順や、やり方は、他の人に、なぜ、そう計算するのか説明が出来るようになっておくことが必要です。
基礎・基本の勉強のやり方は、すでに、「@ クラス1 の勉強法」に書きましたので、読んでください。

それが済んだら、あるいは同時に、教科書、参考書、問題集を教材として使って、学校で勉強している単元を、(さらに、それが済んだらその先の単元を)、「予習」を主体に勉強してみたらどうですか。先ず、当然、教科書で、基礎、基本事項の勉強を行います。例題、練習問題を、予習としてやります。参考書で、同じく基礎、基本事項を確認して、これも例題、練習問題をやります。

丸暗記をすすめる参考書教材はやめましょう。

公式なども、暗記するのではなく、自分で導けるようになりましょう。導き方を暗記するのではなく、なぜこのように導くのかを他の人に説明できるように、導き方を理解しながら、勉強しましょう。公式も、問題を解くときも、”なぜ”と考えながら、そしてそれを理解しながら、勉強することが、いわゆる”考える勉強”です。

予習を続けていて、教科書や、参考書の問題を解くとき、分からないところ、ひっかかる所があれば、そこの部分が基礎があやふやな部分の一つと思われます。

そこは、すぐに前に戻って、教科書から始めて、参考書や、問題集を使って、確実に基礎・基本の知識を修復しておくことが必要です。

基礎基本がしっかりしてくれば(他の人に、計算の手順や、その理由を説明できる程度まで、しっかりしてくれば)、後は、練習問題を自分のレベルに応じて、ドンドン進めて、計算力を高めてゆけばよい。解く問題のレベルを第2段階から、第3段階へ、そして、最終的には第4段階へ進めてください。

応用問題(文章題)は、主に、実際にあなたの身の回りで起こっていることに、学んだ数学の知識を適用することですから、よく問題を読んで、コピー用紙(半紙)などに、図を描き、式を書き、数字を書き込むなどして、先ず、問題が問うている中身を十分理解してください。そして、解き方を時間をかけて考えてみてください。解ければ幸い、十分考えても、解けれなければ、そこで初めて解答を見てください。

長く考えれば、それだけ、解答の説明もわかりやすく、自分が考え付かなかった点もはっきりします。記憶にもしっかり残ります。

もし可能なら、以前に解いた問題や、別の参考書や、問題集で、(同じ問題は除いて)同じような問題を探して、これらを解き、解けなければ解答を見て、それらを参考にして、今の問題を解くということをやれば、本当の実力が付いてきます。このやり方を徹底して行う方法を、レベル3の勉強法で説明しています。

要するに、「解けない問題は、他の似た問題を参考にしながら、十分考えて自分で解く」ということを行えば、実力アップに大いに役立ちます。一つの問題を解くために、何題も似た問題を解くことによって、解く問題数も多くなり、また、問題の分類などが自然に行われ、知識が整理されます。

計算間違いの減らし方について

計算まちがいや、不注意な間違いなどの対策としては、検算をいつも行う習慣を付けておいてください。 同じ計算を繰り返して、確かめるのでもかまいませんが、可能なら、別の見方で計算して、検算を行うことにもなれてください。

表の合計の計算を縦から、横からの両方から計算して、最後の合計が一致するか確かめますが、同じ様に、数学の計算でも、出来るなら、計算の手順・やり方などを、別の方法でやってみて、結果が一致するかを確かめる習慣を付けてください。

テストなどで、一通り済んだ後、見直すときに、計算そのものを見直すのは当然ですが、その中の単純な四則演算などでも、計算の手順がいろいろある場合は、ちがう方法や手順で計算をやってみて、結果が一致するかどうかチェックする検算の習慣を付けることも重要です。

例えば、簡単な掛け算、 23×37 なども、順番を変えて、 37×23 の結果と一致するかどうか、あるいは、中3以上では、23×37=(30ー7)(30+7)=900-49 なども、その一つです。

また、たとえば、簡単な例ですが、30と24の最小公倍数、を求めるとき、共通の素数で割ってゆくやり方(基礎・基本)

        

から、最小公倍数=2×3×5×4=120 を求める事ができますが、
一方、間単に、

     30の倍数=30,60,90、120、150、・・・
     24の倍数=24、48、72、96、120、144、・・・

から、最小公倍数は 120 とも出せます。

このような、いろんなやり方を知っておいて、日ごろの練習問題でも、習慣として検算などに使うことをやっておくことです。

数式(文字を含む)の計算でも同じです。出来るだけ、いろんな角度から計算して、確認して、検算してください。

B クラス3の勉強法
      (数学は得意で、面白く、どんどん問題も解いて行けるレベル。)

このクラスでは、特に勉強法に問題は無いものと考えられますが、基礎・基本を完全に理解している者と、必ずしもそうではなくて、器用にこなしている者もこの部類にいると思います。後者の人は、必ず、基礎・基本を完全に見直す時間をとってください。

勉強法として、付け加えるならば、高校での大学受験のときに使う勉強法の一つ、「難問」に挑戦しながら、その難問の「類題」(似た問題、同じ分野の問題)を徹底調査して、知識を整理・基礎を固めてゆく勉強法をとってみるのも良いと思います。この時、必ず基礎・基本まで戻ることを忘れないでください。単に、解ければ良いのでは有りません。

一つの例として、基礎・基本が、整数に関するもの(整数とは?、自然数とは?、偶数・奇数の表し方は・・・?、3桁の数の表し方は・・・?、余りとは?、割り切れるとは?、平方根とは?、平方数とは?、など・・・)をいくつか例題をあげてみます。

中学2生用の問題です。(中1でも出来るかもしれません。)

    問題: 3つの連続する奇数の和は3の倍数であることを示しなさい。

と言う問題や、また、

    問題: 3桁の正の整数がある。「この3桁の各位の数の和が9の倍数で
         あったら、この3桁の数は9の倍数である」と言う事を示しなさい。
         (たとえば、 252は 2+5+2=9 ですから、252は9の倍数で
         す。)

と言う問題が有って、これがすぐに解けなかったとします。そのとき、答えをすぐに見るのはやめましょう。解けるまで、解法や、その基礎・基本について調査しましょう

いずれも、「整数に関する問題」です。基礎・基本はもちろんですが、類題(似た問題)を参考書や、問題集で探します。それらを参考にして、何とか自分で問題を解いてみます。たくさん探します。持っている参考書・問題集の中の類題の全てを探して、それらを解いてみて、解けなければ、その類題の説明を見ます。(もちろん、探すのは、学習が済んだ範囲でかまいません。)

そして、それらの説明などを参考にして、この解けなかった問題を解いてみます。類題を調査するとき、「奇数の表し方、偶数の表し方」、「3桁の整数の表し方」、「割り切れるとは」などなどの基本事項・基礎を、整理して頭に入れることが出来ます。

なお、類題と言うのは、全く同じ形とは限りません。とにかく、ここでは「整数を扱う問題」は全て類題と言うことです。

以上の2問は、教科書・参考書に同様な問題が有ります。解答はそれを見てください。

次に、高校入試レベルの問題です。(次の2問の解答・説明は、このホームページのサンプル版の中にあります。)

    問題:7で割ると5余り、11で割ると7余る自然数で、200未満で最も大きい
        数を答えなさい。
           
これも、「整数に関する問題」です。ある自然数を、ある自然数で割ったときの「余りとは」「割り切れるとは・・・」などに関する類似問題を探したり、整数問題全般の類題を探して解いてみて、それらを参考にしてこの問題を解くことをやってください。このように、だだの一問題を解くことによって、整数に関する多数の問題に目を通すことになり、整数の扱いを整理して勉強することが出来ます。

   

これも、整数にかかわる問題です。もちろん、平方根や、平方数などの基礎・基本事項もかかわってきます。類似問題を探して、解いて、参考にしてこの問題を解いてください。類題を探して、この類の問題は知り尽くしておくことです。このように、何回も整数問題をいろんな角度から見直しておくことが出来ます。このような、整数だけではなく、平方根や、他の基本事項と組み合わさった問題も多くあります。

ここで、一例として、整数の問題をあげましたが、他にも、たとえば、グラフ、方程式図形など、全ての分野の問題で、解けない問題、難しい問題、十分理解してないと思う問題が有れば、同じように類題を探すことをやって、調査し、知識を整理してください。

このホームページの目次:第Y項にある、無料サンプル版は、一部ですが、このような観点から、典型的な問題を出題し、解説しています。参考にしてください。なお、3年生レベルです。)

中学2年の終わりか、3年の前半までに、3年生の教科の最後まで済ましておくのは良いことだと思います。後は、高校入試問題とか、難問集を相手に勉強してください。そのとき基礎・基本がおろそかにならないように注意しましょう。

なお、質が高い問題や難問を扱う勉強会があれば、そこが出題する問題を利用するのも良いと思います。

以上、3つのクラスに分けて、説明してきましたが、これらは、いろんな勉強法の中の一つです。全ての皆さんに、この勉強法が合うとは限リません。適宜判断して、役に立つと思う部分を利用してみてください。

なお、この勉強法は、著者が大学受験の時、難関大学合格者たちの多数の「合格体験記や勉強法」を徹底的に調べ、その中から学んだ方法です。また、著者もこの方法で勉強しました。この勉強法の狙いを十分理解して、しっかりと実行すれば、受験数学では、実力向上に大いに効果があると思います。

難関大学への道は、「中学時代の数学」から重要です。がんばってください。

その他の事項

@ 中学数学と公式の勉強法について

中学数学の公式は、丸暗記するのはよくありません。公式は、教科書や参考書にその導き方が書いてあります。その導き方を理解することが重要です。そして、自らも導けるようになることが必要です。

公式の導き方が分かれば、公式を使う問題は、簡単に解けます。

「ノートなどに公式をまとめて覚える」などと言うことは、あまりすすめられません。
数学は、ある程度記憶することは必要です。しかし、公式や解法などを暗記せねばならない科目ではありません。理解する(考え方が分かる)ことが必要な科目です。

「数学の問題を解くと言うことは、公式に当てはめて計算することだ」と考えている人がいたら、それは間違いです。

公式は、それほど重要なものではありません。公式を、しっかりと理解して導けると言うことが重要なことです。

公式を丸暗記したり、公式の覚え方を身に着けても、その公式の導き方を理解していなければ、本当の実力にはなりません。このような勉強をしていたら、高学年、高校になると数学が分からなくなる恐れがあります。注意してください。

A 解法の丸暗記は良くない。

解法の丸暗記はやらないほうが良い。基礎を見失います。理解すること、わかることが最も重要なことです。「なぜ、このようにして解くのか」その理由の説明が出来ることが重要なのです。

公式にしろ、解法にしろ、とにかく暗記や、やり方を覚えると言う勉強法では、数学は実力は付きません。「なぜ、このようにして解くのか、なぜ、公式はこのようにして導くのか」を、数学の
最初の約束事、決まり(定義や、最初の計算の決まりなど)まで戻って説明できるような勉強をしなけばいけません。

最初の約束事や決まりを理解して記憶しておき、そして、上に述べたような考えで練習問題を積み重ねておけば、後は、必要に応じて、自然と問題に合った解法の手順を、自分で作って行くことが出来るようになります。

B 試験前の一夜づけ、良くない。

数学英語くらいは日ごろから勉強しておきましょう。高校に進学してからでは、数学・英語は、なかなか挽回(ばんかい)するのは難しい科目だと思います。
特に数学は挽回が難しいでしょう。


なお、英語と数学は、かなり性質の違った科目です。英語は、たとえば、アメリカ人は、3歳でもそれなりに話せます。小学生でも、かなり難しい英語を読めて、せて、理解できます。
英語は日常、言葉として使い、英語で考えていたら、自然身につくものです。しかし、急に実力を付けようとしても、なかなか
間に合わないと言うことです。

一方、数学は、基礎の積み重ねです。これも一夜づけでは間に合いません。「たとえ、数学の公式や解法をまとめ、それを丸暗記したとしても、それほどの量ではありません。しかし、これでは、問題は解けません。その公式とか、解法が実際に使えるようになるには、それら一つ一つを理解していなければなりません。それには相当の時間が必要です。」と言う事です。

C ゲームと勉強

中学数学の勉強は、はっきり、遊びとは分けて、机に向かって勉強しましよう。

鉛筆を持って、紙に数式を書いて勉強しましょう。やはり紙と鉛筆、それに、教科書、参考書、問題集を使って勉強するのが、最も正しい勉強法です。

D 「e-ラーニング」と「教育ソフト」について
 

    → 
最近、新しい進歩もある。「教育ソフト」は参考書を越えたか?

旧来から 
e-ラーニング(日本教育工学会では、この言葉が使われている。)と言って、パソコンなどを使った学習教材などがあったが、
英語などに比べて、残念ながら、数学では、十分実用になっていないのではないか? 
かって、調査したことがあるが、その中には、数学における、パソコンを使う教材としての信用を失わせてしまったのではないかと懸念される物もあった。

以前は、数式がかけなかったので、
○×方式や、答えの選択や、プリント方式など、数学の教材として、パソコンを使うメリットを生かせていない点が問題でした。

なお、最近、
数式も書ける教育ソフトも出現して、むしろ、書籍の教材よりは一歩先んじたと思われる教材も出てきています。(教育ソフトについては、このホームページに詳しい説明があります。)

なお、他の一般の「中学数学の勉強法についての解説」などでは、旧来の物についての記述はあるが、まだ新しい為か?、最新の教育ソフトについて、知られていないようです。

E 「ノートにまとめる」ついて。

中学数学の勉強法で、「ノートを整理しなさい」と言われることも多いのですが、ノートは、時と場合や、それぞれの個人に適、不適があると思いますので、一概にそうとは言えません。

実は、筆者はノートが苦手で、数学では、ほとんどノートにまとめると言う勉強を、やった事がありません。半紙に、数式を書きなぐると言う事を、通常やっていて、それをためてはいましたが、整理などはしていません。

ノートにまとめる時は、
数学では、基礎が出来ていない人は、全ての事項をもれなく書いておかないといけません。結果やポイントだけのまとめになると、その導入の過程、条件など抜けてしまうことが懸念されす。

ノートは、単なる、
暗記の為のまとめになるのではないかと心配します。全て書くと教科書や、参考書そのままになりますので、単なる書き写しになります。なお、それはそれで、意味はあるかも知れませんけど。

いつも、教科書や、参考書の説明に戻っていると、最初は気が付かなかったことが書いてあることに、気が付いてくることもあります。また、数学の記述は、最低必要な簡潔な表現になっていますから、ノートにまとめるとき、簡略化できるところは、普通は無いものです。

教科書や、参考書に赤線などを引いて、注意点を記す」と言うやり方を、筆者は採っていました。すなわち、教科書、参考書そのものがノート代わりです。教科書や、参考書の説明は、「一言一句見逃さない」と言う意味で、いつも、教科書や、参考書の原本に戻ることにしたほうが、安心できたのです。

ノート主義の人は、それはそれで良いのですが、以上の点、すなわち、「抜け落ちが無いか、勝手な解釈をして、ノートにまとめていないか」と言うことなどに注意して、ノートをつけ、ノートを利用して、さらに、いつも、教科書や、参考書の原本に帰ることも忘れないでください。

なお、教科書・参考書などの問題を解く過程とその答え、また、授業中の記録などは、ノートなどに書いておくのは、言うまでもなく当然のことです。

また、「
数学の勉強日記」として、記録を残すことは、十分意味があります。教科書・参考書の何ページの何を勉強して、何が分かって、何が分からなかったなどの記録は、とっておくと役立つと思います。

ついでに、試験の「山を張る」と言う事が、よくやられます。全ての科目で、このことは、良くありません。特に数学では良くありません。
試験の範囲の全てを、完全に勉強しないと、高得点にはなりません。

「ここは大事です!」と言われる所を中心に勉強しているだけでは、難関高校、難関大学は難しいでしょう。試験の範囲の
全てを勉強することが必要です。「全て大事です!」と考えてください。

F プリント問題などについて。

プリント問題の編集方針・出題方針などが統一されているかどうかは重要です。無秩序に、あちこちのプリントに手を出すのは、あまりすすめられません。

もし有れば、3学年、全ての単元について、適当量の問題がそろっていて、一冊の問題集レベルの質・量になっているプリントを、通して使うべきでしょう。(結果、問題集を買うのと同じです。)
あっちこっちにある、少量の、問題プリントは、数学の知識のある方に、指導を受けながら、利用すべきでしょう。

G 参考書、問題集の選び方。

中学数学では、教材としては、中学校で使う教科書参考書および問題集で十分と思います。

先ずは、教科書中心に、それで物足りないときに、参考書、問題集に進んでください。

参考書は、出来るだけ詳しいもので、しっかりと基礎・基本の説明を分かりやすく書いてあるもの。
(中学数学には、漫画やキャラクターなどは必要ありません。きちっと文章と数式、および基本的な数学の図面で書かれた参考書や問題集が良い。)

それから、
索引(さくいん)」が出来るだけ充実していて、どのような簡単な項目でもすぐに探し出せ、すぐに、その説明を見ることができるものを選んでください。

練習問題などの解説が詳しいものが良い。

中学数学の参考書や問題集は、編集の方針が統一されていることが必要ですから、1年から、3年まで同じシリーズのものを、何種類かそろえておくのが良いでしょう。(これは高校数学でも同じです。) 
参考書は、使ってみて、数ヶ月程度で、どれか一種類の参考書に、しぼってください。他の参考書は、似た問題を探したりする場合に利用してください。

問題集は、基礎から、難問まであるものが良いでしょう。(出来たら、難易度が表記されているものが良い。)解答の解説は詳しいものが良い。なければ、基礎と標準的な問題の問題集と、難問中心の問題集の2種類あればよいでしょう。先に説明したように、勉強の進行状況で、各段階に応じて、問題集の種類を(標準問題から難問集などへ)増やしていってください。

注意すべき点は、よく分かっていないときに、難しい問題に、いきなり取り掛かっても、無理です。段階を踏んで、自分のレベルに合った練習問題を進め、それらを早くマスターしてから、順次レベルを上げていってください。

最後に

最近、学力が低下してきていると新聞・テレビで報じられています。ゆとり教育にも明らかに問題が有りますが、勉強法が昔と変わってきている点が何か影響しているのではないかと、筆者は感じています。

現代は、いろんな勉強手段(勉強法)、あるいは、お金がかかる勉強手段(勉強法)などがあり、それに頼りすぎて、自分で苦労して、努力して、自分で壁を越えてゆくと言う勉強がやれていないのではないかと考えています。

みんながやっているから、それをやっていれば大丈夫と言う考え方になっていませんか?

勉強に関しては、人は人、自分は自分と考えて、
マイペースの、自分に合った勉強法を見出し、そして、自分自身の力で、どんどん実力をつけて行く事が重要です。

最後に、中学数学は、与えられたもの、あるいは、教えられたものを、記憶してゆくだけの
受動的な勉強ではなく、自分で、教科書、参考書、問題集を参考にして能動的に、問題を解いてゆき、そこから自然に、解法などを学んでゆく勉強法が重要です。


著者も、かって、受験時代には、受験雑誌などで、多くの先輩合格者達の「勉強法」などの体験談を読みあさりましたが、それらの「勉強法」のおかげで、入試に合格できたと思っています。
「勉強法」の解説などは、読者(閲覧者)の立場からすると、どのような人がそれを書いているのか気になるものですが、それなりの合格経験者が書いていると、その中身に対する信頼性も違ってきます。
一般的に、このような、特に「勉強法」の解説は、「礼儀」として、著者の略歴、学歴などを記載しておくのは、必要なことだと思います。


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